北宇智小学校のグラウンド周辺には、日本ではあまり見ることのできない木が何本も青々と茂っています。その木の名前は「楊樹(ようじゅ)」といい中国原産の樹木です。この木はヤナギの一種ですが、私たちの知っているヤナギとは姿形が違います。それではなぜその楊樹が北宇智小学校にあるのでしょうか。その歴史は30年ほど前にさかのぼります。
読者の皆さんは、北宇智小学校が中国の開封市の曹門大街小学校と交流をしていた歴史があることをご存じでしょうか。北宇智小学校出身の方なら記憶があるかもしれませんね。31年前の1986年に、北宇智小学校は中国の小学校との間に姉妹校の縁組をしました。それがきっかけになり、楊樹が北宇智小学校に送られてきたのです。それから30年もの間、楊樹は子どもたちの育ちを見守ってきました。
それでは、なぜ中国の学校と交流することになったのでしょう。そのお話は、これから少しずつしていくことにしましょう。