2017年7月アーカイブ

 夏休みが始まりました。休み中の課題の多さに、とまどいぎみの子どもたちも多いことでしょう。

 そんな子どもたちのために、北宇智小学校では「夏のがってんタイム」を開いています。「夏のがってんタイム」は、基本的に夏休みの宿題をやってしまうことを目的としています。家ではだらだらしてしまって、「宿題できた?」と声を掛けるのがいやになることになってくるのが、夏休みのふつうの状況だと思います。きっと、子どもたちもその言葉を聞くのがつらくなってきて、現実を打開できない自分に嫌気がさしてくるのでしょう。

 そんなことのないスッキリした夏休みを目指すのが、夏のがってんタイムです。子どもにとっても親にとっても、うれしくなる取り組みなのです。

 さて、がってんタイム2日目。中にはもう夏のドリルをやってしまった子もいました。「先生、プリントをください。」とその子は言いました。意欲的だと思うのですが、ここで押さえておきたいことがあります。このがってんタイムは、「自律学習」ができるようにするのも目標のひとつです。つまり、自分が何をやるのかがわかり、それに応じて学習を自分で準備していく。それをやりこなし「できた」と言う気持ちを味わうことで、次への意欲につなげるということです。

 夏のがってんタイムを通じて、子どもたちの自律という面での成長があれば言うことはありません。きっと2学期には自分で進んで学習ができるようになることでしょう。

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 先週の中頃、突然筆者(岸本)のメールに、「イギリスからの訪問者を受け入れてほしい。」との連絡が入りました。発信者は、北宇智小学校がイギリスの学校と交流をするときにお世話になっているジャパンソサイエティという団体の担当者です。事情はさておき、早速受け入れの段取りを始めました。

 そして、昨日12日にイギリスのチョップウェル・プライマリースクールの校長先生をはじめ先生3名と5年生と6年生の子どもたち5名が、本校に来校しました。

 5年生の教室では、校長先生がミニ英語レッスンをしてくれました。今日の曜日と今日の天気のルーレットのような教材を5年生全員が作り、発表をしました。なかなか英語で文字を書くのは難しいのですが、イギリス人の子どもたちがお手伝いに入ってくれて、全員仕上げることができました。

 6年生とは、音楽のリズムの学習にチョップウェルの子どもたちが参加しました.3種類のリズムを組み合わせて合奏をする授業でしたが、子どもたちはともかくイギリスの先生達が日本の音楽授業のやりかたに目を丸くして楽しんでくれました。イギリスの小学校には音楽専任先生がいなくて、このような高度なことをしていないということでした。

 そして、給食体験、掃除体験などもしました。イギリスとは給食のシステムが全く違うし、掃除などは子どもはしません。どれも、新鮮な体験であったようです。その後は、イギリスの学校のことについて校長先生が話をしてくれました。5,6年の子どもたちはとても真剣で興味深げに話を聞き、熱心に質問をしていました。「イギリスに行きたくなった人は?」と尋ねると、ほぼ全員が手を上げていました。

 時間の制約があり、十分な交流とまではいきませんでしたが、両校の子どもたちにとって素晴らしい体験になったことと思います。

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 6年生の児童は1学期の間、広島への修学旅行を学習の中心に据え、平和学習を継続して行ってきました。

 7月3日には、その学習の成果を全校児童の前で発表する「平和集会」を行いました。佐々木貞子さんのお話をメインにし簡単な劇を見てもらい、また平和公園でのインタビュー活動の結果から考えられることなども織り交ぜ、様々な角度から「平和」について考えることができる集会になっていました。

 北宇智地区は、五條市でも数少ない空襲があった場所として知られています。そのときには、旧北宇智小学校がその標的とされ、子どもや先生が亡くなったりけがをしたりしました。1945年8月8日のことです。この事実は、北宇智小学校では語り継がれなくてはならないことであり、今回の平和集会でもその話がされました。

 世界情勢が不安定になっている現在、このような学習がとても重要になってきます。

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