新年が始まって、あっという間に一月が過ぎてしまいました。ちょっと遅いのですが、1月の授業の一コマをお伝えします。
中国には55の少数民族があるのをご存じでしょうか。あんなに大きな国ですから、いろいろな人たちが住んでいるのは予想できますが、こんなに民族があるというのは驚きですね。中国由来の漢字は、もともと甲骨文字といって骨やカメの甲羅に描かれた絵文字つまり象形文字が起源だということは、ご存じの方も多いことでしょう。エジプトのヒエログリフなどの象形文字の一つです。ところで、この現在においてまだ象形文字を使っている人たちがいるというと、少々驚きますし興味深いことだと思います。
さて、その中国の少数民族に、チベットに住むナシ族という民族があります。ナシ族の人たちは、お祭りや儀式などに限られますが今でも象形文字を使うのです。その文字をトンパ文字といいます。
5年生と6年生では、そのトンパ文字を使って書き初めを行ってみました。まず、トンパ文字についてどの文字がどんな意味なのかを文字表を使って学びます。次に、文字を4文字組み合わせて、今年の目標を表してみます。最後に、その文字を墨字で半紙に書いていきます。もちろん、トンパ文字だけでは意味がわからなくなるので、意味も傍らに書き添えます。中には名前もトンパ文字で書く人もいました。作品は、教室に展示中です。来校される折に是非ご覧下さい。