本校の3年生は、総合的な学習の時間にふるさと学習として、
鬼走りについて学習しています。
そこで、2月6日(月)の5限目に
鬼走り保存会会長の辻本さんと、茶鬼役の赤阪さんが
出前授業をしに来てくださいました。
そして、鬼走りの歴史や役割について学ばせていただきました。
今年で538回目をむかえた鬼走りは、室町時代から続く伝統行事です。
毎年、奈良県五條市の阪合部地区にある念仏寺の陀々堂で行われます。
鬼走りは、1995年に国の重要無形民族文化財に指定されました。
鬼のイメージとして、「こわい」「悪い」などのマイナスイメージをもっている
児童がたくさんいましたが、鬼走りの鬼は、全国でも珍しい「いい鬼」だそうです。
鬼走りは、「無病息災」や「五穀豊穣」を祈願するために行われています。
鬼走りで使用する鬼の仮面や松明(たいまつ)などの道具を持ってきてくださったので、
とても迫力があり、児童は興味津々で、話に夢中でした。
授業後、およそ60kgほどある松明を触らせていただくなど、
貴重な体験をさせていただきました。
鬼走り保存会の方が一番大切にしていることは、「鬼走りを伝えていくこと」だそうです。
歴史あるこの伝統行事を、これからどのように受け継いでいくのかが最大の課題だそうです。
授業後の振り返りでは、鬼走りが行われる阪合部地区の児童だけでなく、
野原地区や西吉野地区の児童も、
「ぜひ、来年は鬼走りを見に行きたい。」と感じていました。
ちなみに来年の鬼走りは、
令和6年1月14日(日)です。