11月27日(火)
『パラスイマーとして~4度のパラリンピックを経て~』と題し、中村智太郎さんにお話をしていただきました。
現在、橋本市にお住まいの中村さんは、生まれたときから両腕がありません。小さな時からなんでも自分でするようにとご両親から育てられ、今は、食事やトイレ、お風呂など日常のことはなんでも足ですることができるようになっているので、不自由はないとおっしゃっておられました。また、何にでもトライする腕白だったこともあって、いじめられたこともなく、どうしてもうまくいかないときは、クラスメイトが力を貸してくれたそうです。水泳も、おぼれなくて済むようにとご両親が薦められたそうです。
パラリンピックの歴史やクラス分けの仕組み、出場するまでの道のりなどをわかりやすく教えていただいてから、中村さんのパラリンピックでの活躍について伺いました。アテネで銅メダルを取った後、両膝に大きな怪我を負い、もう、やめようと思ったつらい時期を周りの人たちの応援で乗り越え、2010年にアジア大会で自己ベストを出し優勝。2012年のロンドンパラリンピックでは、銀メダルに輝かれました。そのときの動画は迫力があり、手に汗を握りました。そして、東京大会に向けて、今できる努力を精一杯されていると締めくくられました。
聞いていた子どもたちは、腕のない生活が想像できないらしく、たくさんの質問をしていました。最後に全員、銀メダルと銅メダルを触らせてもらい、その重さと輝きに感動していました。