毎年、1年生では、総合の時間に「喫煙防止」に関する学習を行っています。
今年のテーマは、「タバコの害:すすめられても断ろう!」です。
12月14日(金)、畿央大学の松本泉美教授に来校いただいて、お話を聞きました。
〇タバコと薬物の依存と、健康影響について
〇身近な周囲の人から誘われた時に、どうすればよいかということを中心に指導していただきました。
≪学習内容≫
◆タバコは、毒物の缶詰!
ゴキブリを一瞬で殺す事が出来る「ニコチン」という物質がふくまれています。
◆タバコを吸っていると、スモーカーフェイスになります。
皮膚が乾燥し、ビタミンCを壊します。⇒老化を促進します。
◆タバコを吸い続けると、病気になって長生きできません。⇒ガンになるリスクが高くなります。
◆タバコの煙の正体は、主流煙・副流煙・呼出煙です。有害物質は、吸っている人の隣でいる人が吸ってしまう煙に多く含まれているのです。
◆なぜ、身体に悪いと思っていても、吸ってしまうのでしょうか。⇒依存性があるからです。
タバコを吸うと、数秒でニコチンが脳に到達し、セロトニンが快感を引き起こします。
禁煙すると、セロトニンが不足して、ニコチンを補充できなくなった脳が、ニコチンを補充するように命令します。
自分では、心と身体と行動のコントロールができなくなります。
吸うことは簡単ですが、止めることは難しいのです。
考えています。隣の人とロールプレイをしました。
たくさんの人が手を挙げて、質問をしてくれました。
・治療の方法はどんなものがありますか?⇒一人で禁煙をするのは難しいので、病院で治療します。
・成功率ってどれくらいですか?⇒47%くらいでしょうか。
・喫煙率はどうですか?⇒10年前くらいは50%くらいでしたが、今は38%くらいに減っています。
・どこの国の人が喫煙者が多いですか?⇒アジアの人が多いですね。
・吸ってもいい年齢は?⇒だいたい20歳くらいからになっている国が多いです。
・吸ったらやせるのは本当ですか?⇒食べたくなくなるので、やせるということになると思います。
・身体に悪いとわかっているのに、どうして売るのですか?⇒税金が入るという矛盾があるんですねぇ。
生徒代表から、先生にお礼の挨拶をしました。
≪学年主任の先生より≫
分かりやすく教えてくださいましたね。今日、学習したことを、家の人にも、こんな学習をしたよと、話をしてほしいと思います。
今日学んだことや、調べ学習を通して、グループで「紙芝居」を作っていきます。1月の参観日には、保護者の方にも見ていただきます。完成した紙芝居は、小学校にも寄付したいと考えています。小学生にも、分かりやすいように、グループでしっかりと考えてほしいと思います。
また、断るという時に、相手にどんな言葉で伝えたらいいのか、どんな言葉を使えば相手に伝わるのか、相手のことも考えて言葉を使いましょうと話がありましたね。このことは、タバコを断る時だけではなく、日常生活、学校での生活など、どの場面でも、大切なことですね。
相手のことを考えて言葉を発する、思いやるという気持ちを持って接する、ということを頭に入れて、これからも行動してほしいと思います。