共に給食を食べる
≪給食時の放送より、一部抜粋≫
今日の給食は、古代米ごはん、柿の葉寿司、飛鳥鍋、小松菜のおひたし、大和まなの浅づけです。
さて、今日は、五條東中学校と友好を深めるために、中国から、21人の中学生の人が1、2年生のクラスに来てくれています。給食を一緒に食べながら、楽しい時間を過ごしましょう。
言葉がわからなくても、お互いに伝えたい気持ちがあれば、心が通い合うはずです。知りたい事や互いに理解したいという気持ちがあれば、少しの単語と身振りで伝わります。
恥ずかしがらずに、中学生同士、楽しい会話をしてほしいと思います。
そこに、笑顔と、おいしい給食が加われば、最高の時間になるはずです。
今日の「浅づけ」で出されている「大和まな」は、奈良県の伝統野菜の一つです。
漬け物は、3000年~4000年も昔、まだ野菜もない頃、芹やワラビなどの山菜を海の水で漬けたのがはじまりです。飛鳥時代には中国と交流が始まり、みそ、しょうゆ、酒などが入ってきました。中国との交流によって、みそ漬け、しょうゆ漬け、粕漬けが生まれました。
今、スーパーに行けば、中国野菜、西洋野菜がたくさんありますね。日本で、漬け物といったら大根、白菜、ナスを思い浮かべますが、中国にはチンゲンサイなどの漬け物があり、ヨーロッパに行けば、ピーマン、カリフラワー、オリーブなどの漬け物があるそうです。
漬け物はその土地の気候風土、産物を活かして生まれてきたものです。漬け物は野菜だけはありません。そこに、魚を入れたり、海藻、果物を入れてもできます。
オリジナルの漬け物を考えるのも楽しいかもしれませんね。
漬け物なんて、子どもはあまり好きじゃない・・・なんて事を思っている人がいるかもしれませんね。では、みんなが大好きな「おやつ」の話をしましょう。
どうですか? 話ははずんでいますか?
言葉はわからなくても、一緒に食事をすると、気持ちが通じあってくるから不思議です。
「どんな朝ごはんを食べているの?」「どんなおやつが好き?」「こんな料理が作れるよ」など、色々聞いてみましょう。
「食」を通して、互いに、その国の文化を学び、生活を知り、互いを身近な存在として受け止めることができれば、うれしいですね。
共に食べることは、愛を生みます。
共に食べることは、友情を生みます。
共に食べるとは、夢を作ります。
共に食べることは、平和な世界を作ります。
今日の出会いに感謝しましょう。
夢や目標を語り合うことで、友好の絆を深くしましょう。