毎年、2年生で職場体験学習を行っています。3学期に実際に職場で「働く」という体験をしますが、事前学習として、2学期に社会で働いておられる方々からお話を聞きます。
≪目的≫
地域で働く方々や先輩から、その仕事に就いた動機や働くことの意義・喜び・苦労など、実体験に基づく講話を聞いて、職業観や人生観を学ぶことにより、自分の将来・進路について真剣に考える。今年度は、3名の方に来校いただきました。
≪JTB 畠山亮平様≫
人それぞれ働き方は様々。自分にはどういう働き方が合うのかを見極めてほしい。私は、人に感動を与えられる事、喜んでもらえる事がしたいと思い旅行会社に就職をした。この仕事は海外に行けるとか、旅行ができるとか華やかで楽しく見えるが、実際は裏方的な仕事がほとんど。けれど、好きな事をしていれば、嫌な事があってもしんどくても、耐えられると思う。現実と向き合い、決めるのは自分。この仕事がしたいというだけでなく、生きていくため、家族を養うためなど、理由は色々あるでしょう。どこに「一番の価値」を見出すかは自分次第。何を柱として働くかは誰かが判断するものでもない。自分自身だ。もう一つ、自分の常識が世界で通用しない事も知ってほしい。今はグローバル社会。違う意見や考え方を受け入れると、人間の幅が広がる。語学力を身につけると、より広い職業にも就ける。色んな国を訪れたが、憧れのニューヨークに行けた事が一番うれしかった。皆も、様々な国を訪れ、「その国ならではのもの」を感じてほしい。憧れの土地を訪れてほしい。
≪五條病院看護師 清水彩希様≫
看護師を目指すきっかけは、皆と同じように中学2年の時、先生から進路について問いかけられた事。「何か人に役に立つ仕事がしたい」と思った事です。病院には様々な人が働いており、それぞれの立場から、患者さんの目指す思いの方向へ対応しています。医師、看護師、検査技師、薬剤師、作業療法士などなど・・・チームとして、医療にかかわっています。
≪パナソニック株式会社 有本聡様≫
「自分の今が未来につながる!」
新製品が届くまで6部門がある。企画・研究開発・製造・物流・販売・アフターサービス、それに加え会社全体をサポートする人がいて成り立っている。私は、研究開発と人材育成という仕事をやってきた。仕事で大切な事は、「チームワークとコミュニケーション」だ。ああでもない、こうでもないと会話していると、新しい発想やアイディアにつながるものだ。
また、自分の今が未来につながっている。学校の勉強は役に立つのだ。例えば、経理や計算ソフトを使う際には数学が、海外とのやり取りは英語が、企画書や取扱説明書では国語力が、人との接し方や協調性、リーダーシップ、話し方などは部活動や委員会活動が役に立っている。「今、やるべきことは何だろう」という事を考えてほしい。「今日から」「中学卒業まで」「大人になるまで」と言うように・・・コミュニケーションのコツは、人の意見から気づきを大切にすることである。"いいね"と思った事や"もっと聞いてみたい"と感じる心を持とう。
★まだまだ伸びると信じる
★気づきを増やす≪幸せと怖さを経し、視野を広げる≫
★悩む事は大切