1月25日(金)、東華初級中学校(広東省)の生徒40名が本校に来てくださり、互いの学校生活の様子を紹介し合ったり、共に給食を食べるなどして、交流を深めました。
生徒代表が互いに、挨拶を交わしました。
学校行事などの紹介の後、卒業式では、制服の第二ボタンをあげる風習があり・・・来年の卒業式には僕の第二ボタンはないでしょう・・・と、ユーモアたっぷりに話すと、通訳を通してではありましたが、大うけで、体育館が一気に和みました。
中国の生徒挨拶は、もちろん中国語で・・・と思っていましたが、まさかの英語でした。とても流暢な英語で、びっくりしました。随行の奈良県職員の方の話では、英語圏に留学したり大学に行ったりするという目標があるので、小学生の頃から英語を勉強しており、中学生ではあのように話せるとのことでした。
≪贈り物の交換≫
ピアノ演奏、舞踊を披露してくれました。リズムに合わせた軽やかな動きと、中国舞踊の真髄である、しなやかで優美な動きに魅せられました。特に、腕や指先、足元まで流れる繊細な動きの表現は、音楽とマッチしており、東中にいても、中国の空気を感じさせてくれるものでした。
五條カルタ、漢詩(富士山)と富士山の絵、奈良公園の鹿の切り絵を手渡しました。
中国の学校からは、扇、うちわ、書道の本、交流の記念盾を頂きました。
≪英語カルタ≫
≪自己紹介≫
最初は互いに緊張した雰囲気でしたが、次第に打ち解け笑顔がみられる様になりました。言葉で伝えるのは難しかったけれど、身振り手振り、あるいは、英語で、会話の糸口を探り合っていると、時間と共に気持ちが通じ合っていく気がしました。
友達になりたい・・・話がしてみたい・・・という思いに素直になって行動すると、恥ずかしいという気持ちも吹っ飛んでいきました。
≪大縄とび≫
身体を動かすと、益々楽しく、益々親しくなっていく様です。みんな上手ですね。
体育大会では、クラスが力を合わせて大縄跳びを行いましたが、その時の練習が生かされている様です。最初は戸惑い気味だった中国の生徒たちも、コツを教えてもらったからでしょうか、次第に上達し、うまく飛べるようになってきました。
≪給食≫
給食当番も一緒にしました。
配膳もなかなかのものです。一緒に仕事をすること、協力して一つのことに取り組むということは、仲間としての責任感が生まれるものです。責任感が生まれると、その集団は強くなり、より良い成長へと舵をきることができます。日常生活の一つの時間である、給食当番も、友情を育む重要な時間となったようです。
和やかな食事時間です。
中国の生徒たちは体格がよく、しっかりしているように感じられましたが、「おかわり!」と言いながら、一緒に並ぶ姿を見ると、無邪気な中学生に変わりはなく、微笑ましくもありました。
【今日の給食メニュー】
古代米、柿の葉寿司、しし肉入りすき焼き煮、竹輪と小松菜のごま和え、牛乳
【今日の給食の放送】
テーマ: 楊貴妃も食べた黒米「中国と五條の食の交換だ!」
日本語と中国語、2か国語で放送を行いました。
五條東中学校ホームページ 給食放送の様子
交流を終え、校長先生より交流の修了書を渡されました。
愛知県岡崎市に宿泊し、翌日は富士山を見ながら、東京へと向かう生徒たち。いい旅であることを祈りながら、ピロティーで最後の見送りをしました。
言葉が通じないもどかしさもなんのその、最近は、スマホを使えば言葉はすぐに変換してくれるらしく、互いに意見をやり取りをしているようでした。
日本でも中国でも、中学生はこれからの未来を背負っていく若者です。言葉の壁を越えて、文化を理解し合い、共に平和な世の中や明るい世の中を築いてほしいと願うものです。